「そんなに抱っこばかりしてたら抱き癖がつくわよ」
「まだオムツが取れないの?」
「1歳までに卒乳させないとダメよ」
あなたの夫を育てた姑は、自分は子育ての専門家だとでも言わんばかりにあなたに余計な口出しばかり。
しかもカチン!とくるような言い方をされるので、イライラしてストレスが溜まりますよね!
では一体なぜ姑は余計な口出しをしてくるのでしょうか?
姑が子育てに口出ししてくる代表的な理由として、
- 「私のやり方が一番」という思い込み
- 我が子を立派に育てたという自負がある
- 「私は何でも知っている」ということを知らしめたい
- 「息子の子供=私の子供」という錯覚
- 孫が可愛くて一緒に子育てに参加したい
というのがあります。
育児に干渉してくる姑は「善意でアドバイスしてあげている」と思い込んでいるので、それが私たち嫁にとってどれだけストレスになっているか分からないんですよね。
そこで今回は、「姑が子育てに口出しする理由とその対策方法」をご紹介していきます。
姑に角を立てずに口出しをやめてもらうポイントも具体的に解説していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
姑が子育てに口出しをする理由とは?
「私のやり方が常識」という思い込み
科学は日々進化しているので、「昔の非常識」が「現在は常識」になることも多くあります。
もちろん、子育てだって同じこと。
たとえば、昔は「抱き癖がつくから抱っこはほどほどに」という考え方が一般的でしたが、現在では「抱っこは安心感を与え、子どもの自立を促す」とされているため、たくさん抱っこしてあげたほうがいいというのが常識になってきました。
ほかにも、
- 離乳食の前段階で果汁を飲ませる
- 1歳までに断乳したほうがいい
- 日光浴をさせる
など、昔の母子手帳には記載されていたけど、現在の母子手帳からは削除されている項目というのがけっこうあるんです。
ですが「昔の常識」しか知らない姑は、”自分のやり方が一番!”と思い込んでいるため、あなたの子育てに余計な口出しをしてくるわけですね。
「我が子を立派に育てた」という自負がある
「私の子育ての方法は間違ってない。私の子供たちが立派に育ったのがその証拠よ!」
自分の子育てのやり方が一番いいと思い込んでいる姑は、わが子を立派に育てたという自信があります。
そのため「お義母さん、今は○○が常識なんですよ」と言われても「だってこのやり方で息子はちゃんと育ったのよ」という理由をつけて口出ししてくるんですね。
「私の子育てのやり方が一番」という思い込みの裏には、「私は間違っていない・否定されたくない」という別の心理もかくれているため、頭ごなしに否定すると姑の自己肯定感を傷つけてしまう恐れがあるので注意が必要です。
「私は何でも知っている」ということを知らしめたい
子育てに干渉してくる姑のなかには、「子育てのやり方を知らない嫁のためにアドバイスしてあげているだけ」という、表面上は親切を装った姑もいます。
ですが実際は「私は何でも知っている」ということを知らしめたいだけ。
単に嫁より自分のほうが上だということを示したいがために、子育ての知識で嫁にマウントを取ってきているわけです。
もちろん本人に自覚がないこともありますが、嫁に「お義母さんってすごい、私はダメな嫁」と思わせたいだけの意地悪な姑も実際にいるんですよね。
「息子の子供=私の子供」という錯覚
過干渉タイプの姑は、心理的な境界も物理的な境界も尊重しません。
なので「息子の子供は自分の子供のようなもの」と錯覚し、干渉してくる姑が多いんですよね。
健全な親ならば、
- これは親のすることだ
- これは私が干渉すべきではない
- 求められた時だけアドバイスする
などのように、しっかりと心理的な境界を作ることができるでのすが、不必要なアドバイスをしてくる姑にはその境界が分からないのです。
孫が可愛くて一緒に子育てに参加したい
子育てに口出ししてくる姑のなかには、単純に「孫が可愛いから」という理由だけで干渉してくることがあります。
- 「とにかく孫が可愛いからできるだけ一緒にいたい」
- 「孫が可愛いがゆえに息子夫婦の子育てのやり方が不安・心配」
その気持ちも分からなくはないですが、こちらからしてみればちょっと鬱陶しく感じるときもあるんですよね。
孫が可愛いという気持ちがエスカレートして、余計なおせっかいや求めてもいないアドバイスなどをしてくる姑。
こっちは、ただただストレスでしかありません。
子育てに口出ししてくる姑の対策方法は?
当然ですが、子育ては親のすること。
もちろん、家庭の事情でおじいちゃんやおばあちゃんに手伝ってもらう場合もあるでしょう。
ですが、だからといって何でもかんでも口出ししていいという理由にはなりません。
というわけでここからは「子育てに干渉してくる姑の対策方法」を解説していきます。
キーパーソンは「夫」
基本、育児に責任があるのは親なので、当然あなたの夫にもその責任はあります。
ですが「育児は嫁に任せている」という意識の旦那さんが多いんですよね。
なので姑のことを旦那に相談しても、
「母さんはお前のために親切でアドバイスしてくれてるんだろ」
「そういう人だから聞き流しておけばいいんだよ」
「あんまり気にするな」
など、こっちの気持ちに寄り添って考えてくれないと「何で分かってくれないの!」と悲しくなってしまいますよね。
ですが、この問題の本質は「夫の親離れ」です。
- 結婚したら独立した家庭を持つということを、あなたの旦那が実母との間でどう位置付けるのか?
- 子育ての方針やを決めるのは誰なのか?
という問題を、夫婦で話し合う必要があります。
「でも旦那がちゃんと話を聞いてくれない!」という人は、別記事で対処法を解説していますので参考にしてみてくださいね。
子育ての領域とルールを決める
つぎに、子育てに口出ししてくる姑とのあいだで、はっきりさせておくべき点をまとめていきましょう。
ここでは子育ての「領域」と「ルール」を決めていきます。
「おばあちゃん」が孫の生活にどの程度関わるのかを明確にする。
できるだけ関与できるようにはするが、あくまで子ども夫婦が納得できる範囲内で。
《例》
- 子育てのアドバイスはこちらが求めたときだけにしてほしい
- 私に内緒で子どもにおやつをあげないでほしい
- 孫に会いに家に来るときは前もって連絡してほしい
など
もう口出しをやめてほしいと願うなら、仮に旦那が協力してくれないとしても、これは姑に伝えるべき問題です。
姑へ伝え忘れがないように、あらかじめ紙にまとめておきましょう。
角が立たない上手な伝え方
とはいえ、姑に対してハッキリと「子育てのアドバイスは必要ない」と伝えるのって難しいですよね。
そこでここでは、角が立たないように上手に姑に伝えるポイントを解説します。
逃げ道を作ってあげる
子育てに干渉してくる姑は、あくまでも「善意」でアドバイスしているつもりなので、自分の言葉が相手をどんな気持ちにするか気づいていません。
なので、いきなり「もう口出ししないでください!」と言ってしまうと「あなたのために言ってあげてるのに!」と反撃されてしまう可能性があります。
そこで、まずは姑に逃げ道を提供してあげましょう。
ポイント①
逃げ道を作る
《例》「気づいていらっしゃらないかもしれませんが、いろいろとアドバイスをいただくと、なんだか非難されているような感じがしてしまうんです。」
姑がこちらを傷つけていることに気づいていないなら、姑には悪意はないことになります。
「気づいてないかもしれませんけど…」という言い方は、責められている感じがしないし、「私はそんなことしてない!」と反撃されにくくなります。
つまり、姑に「悪気はなかったのよ」と言い訳できるような逃げ道を作ってあげることで、角が立ちにくくなるんですね。
ほかにも、姑に逃げ道を作ってあげる言い方として、
- 私たちのためにアドバイスしてくれるのはありがたいのですが…
- いつも教えてくださるのは嬉しいのですが…
のような言葉も使えますよ。
あえて「弱さ」を見せる
私たち女性は、母親になると「強くならなくちゃいけない・弱さを見せちゃいけない」などのように、無意識に思い込んでしまうんですよね。
ですが、姑に子育ての口出しをやめてほしいときは、あえて弱さを見せることが有効です。
たとえば、
「初めての子育てで自信がないのですが、お義母さんにいろいろ言われるともっと自信をなくしてしまうんです。お義母さんは子育ての先輩だから、私のためにアドバイスしてくれているのは分かっているのですが、こちらからお願いしたときだけアドバイスを頂けるとうれしいです」
このセリフを聞いた姑はどう思うでしょうか?
自信がないといったあなたを見下すでしょうか?
答えは×。
たとえ、自分の不安や自信のなさを暴露したとしても、相手に見下されることはまずありません。
しかも自分が口出しすることによって、相手の自信のなさを増長させている。
だからこそ、あえて姑に弱さを見せることで「これ以上余計な口出しをするのはまずいな」と思わせていきましょう。
ポイント②
あえて弱さを見せる
《例》初めての子育てでまったく自信がないのですが、お義母さんにアドバイスされるたびに、さらに自信をなくしてしまうんです。私のためにアドバイスしてくれているのは分かっているのですが、こちらからお願いしたときだけアドバイスを頂けると助かります。
育児本をプレゼントするのも効果的
とはいえ、「やっぱり義母に直接言いづらい…」「そもそも話を聞いてもらえない」という人は、思い切って育児本をプレゼントしてみましょう。
嫁の言葉には耳を貸さない姑でも、専門家が書いた本の言葉なら信用してくれるかもしれません。
姑に贈る育児本でおすすめなのが、明橋大二先生著書の「子育てハッピーアドバイス~ようこそ初孫の巻~」です。
この「子育てハッピーアドバイス」の本をご存知の人も多いと思いますが、小児科医でありスクールカウンセラーでもある明橋大二先生が、子育ての不安や悩み、疑問などが分かりやすく丁寧に解説されています。
そのシリーズのひとつである「初孫の巻」では祖父母に向けて、育児への関わり方や、現代の子育ての知識(昔の子育ての違い)など、姑に知っておいてほしいことが細かく書かれているんです。
もちろん、子育て中もママが読んでもためになることがたくさん書いてあります。
なので、一度自分で読んだあとに「この本、小児科医の先生が書いてるんですけど、すごく勉強になったので、ぜひお義母さんも時間があるときに読んでみてください」と気軽にプレゼントするのもいいですね!
私自身、この本のシリーズは何冊も買って読んでたのですが、育児で悩んだ時は本当に助けられたんですよね!
我が家の子供たちはだいぶ大きくなりましたが、久しぶりに読み返してみると「あ~これ忘れてたなぁ」ということもあったので、これからまたいろいろと実践していこうと思い直しました(笑)。
というわけで、まだ読んだことがない人はぜひ一度読んでみてくださいね^^
さいごに
子育てのやり方に「正解」も「不正解」もありません。
ですが、育児の方針は親が決めるものであって、決して他人が口出しするべきではありません。
子育てに干渉してくる姑は、まるで”お母さん病”のように、嫁がどんな気持ちになっているか考えもせず、善意という大義名分をもって口出ししてきます。
もちろん、「お義母さんにアドバイスしてもらって良かった」という場面もあるかもしれませんが、しょっちゅう口出しされると鬱陶しくなるのは当たり前。
何も言わずに我慢していると、姑の干渉がエスカレートしていく場合もあるので、できるだけ早めに対策していきましょう。
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