姑の話をしようとするとあからさまに不機嫌になったり、「今疲れてるから」と話を聞こうとしない旦那。
ときには「母さんはああいう性格だから気にするな」などと、妻の気持ちを理解しようともしない旦那の態度は誰だってムカつくし、何とも言えない悲しい気持ちになりますよね。
あなたの味方をしてくれない旦那を、思わず責めたくなる気持ちは痛いほどよ~く分かります。
しかし、あなたを今のつらい状況に追いつめているのは、旦那ではなく親だということを忘れてはいけません。
本来の目的を見失って、旦那と離婚するなんてことになればそれこそ姑の思うつぼですし、「あんな性格の悪い嫁とは別れて正解」など陰口を言われると考えただけではらわたが煮えくり返りませんか?
旦那とこれからどうするかを考えるのは、姑の問題を片づけてからゆっくり考えればいいんです。
まずは姑の息子である旦那を味方につけることこそが、今のつらい状況から脱出する初めの一歩になりますよ。
旦那を味方につける3つの方法
旦那を味方につけるには、まずはしっかりと妻であるあなたの気持ちを理解してもらい、今の問題がどれだけ危機的な状況なのかを分かってもらう必要があります。
そのためにはまず、2人で話す時間を作りましょう。
ここでは
- 旦那に話すタイミング
- 旦那への話の切り出し方
- 旦那に理解してもらうための効果的な話のしかた
について、解説します。
①旦那に話をするタイミング
あなたは旦那に姑の話をするとき、早く聞いてほしい!という気持ちが先走ってしまい、いきなり話し始めていませんか?
ふたりの結婚生活に関わる重要な話をするときは、漫才のツッコミや手品と同じようにタイミングがとても大切です。
旦那に聞く姿勢があるときに話をしなければ
「ちょっと今疲れているからまた今度にして」
などと話を聞いてもらえない可能性があります。
これまでの夫婦生活の中で、旦那が機嫌がいい時間帯をあなたは知っていますよね?
それはお風呂上りにビールを飲んでいる時間かもしれないし、ゆったりとした日曜の朝の時間かもしれません。
つまり、旦那があなたの話を聞く姿勢がある時間や場所を選ぶ必要があるのです。
逆に、旦那が満員電車に揺られ疲れて帰ってきたときや、仕事がうまくいかずイライラしているときなど、明らかに機嫌が悪そうなときに話を切り出すのは避けましょう。
旦那が機嫌よく話を聞いてくれるタイミングがやってくるのは、明日かもしれないし、3日後かもしれません。
あせらず、根気よくそのタイミングを待ちましょう。
家に子どもがいる場合は実家に預けるなど、ふたりだけで静かに話をする環境づくりも大切です。
あなた自身も家事や育児、仕事などで時間を見つけるのはなかなか難しいとは思いますが、家族の将来のために必要なことだと割り切って、そのチャンスを見逃さないようにしてくださいね。
②旦那への話の切り出し方
旦那とふたりで落ち着いて話ができる環境を整えたら、いよいよ旦那に話を切り出しましょう。
その時に注意したいのが、自分の顔が緊張や姑への怒りで怖い顔になっていないかを確認すること。
あなたが眉間にしわを寄せたままで話を切り出すと
「いったい何を言われるんだろう…」
と旦那は逃げ腰の状態になってしまいます。
そのため、できるだけ穏やかな表情を作ることがポイントです。
話の切り出し方としては、
- ちょっと悩んでいることがあって、相談にのってほしいんだけど…
- 聞いてほしいことがあるんだけど、今いいかな?
のように、前置きを作ることで話を聞いてもらいやすくなります。
そして、旦那があなたの話を聞くことをOKしたら、
とりあえず話を最後まで聞くことを約束してもらいましょう。
これを先に言っておくことで、途中で旦那に何か言い返されそうになったとき「話を最後まで聞く約束でしょ?」と釘をさすことができます。
さらに「もし言いたいことがあるなら、話が終わった後に聞くから」とつけ加えることで、最後まで話しやすくなりますよ。
③旦那に話す具体的な内容
さぁ、いよいよ本番です。
あとは旦那に思いっきり姑の文句を言えばスッキリ!
…といいたいところですが、あなたの気持ちを本当に理解してもらうために効果的な戦略が必要になってきます。
せっかく話を聞いてもらうチャンスが出来ても、あなたが姑の悪口しか言わなければ、旦那は心をシャットダウンしてしまうでしょう。
そこで、話の内容は以下の4つに絞って順番に話すようにしてみてください。
- あなたの母親はこんなことをする。
- すると私はこんな気持ちになる。
- それは私たちの夫婦関係にこんな影響をおよぼす。
- だからあなたにこうしてほしい。
この内容に沿って順番に話をすることで、旦那にも理解してもらいやすくなりますし、あなた自身も感情的にならずに済みます。
では次に、その内容をこれからひとつずつ確認していきましょう。
旦那を味方にするための具体的な話し方
ここからは、先ほどお話した一番重要な部分である
- あなたの母親はこんなことをする。
- すると私はこんな気持ちになる。
- それは私たちの夫婦関係にこんな影響をおよぼす。
- だからあなたにこうしてほしい。
の部分を順番にひとつづつ詳しく解説していきます。
①あなたの母親はこんなことをする
「ちょっと聞いてよ!お義母さんに今日こんなひどいことを言われたのよ!」
と、あなたがふだんから旦那に話をしているなら、自分の母親が妻にどういうことをしているのかをある程度は知っているでしょう。
ですが、ここでいつもと同じように姑への不満を長々としゃべると
「その話はこの前も聞いたよ」
と旦那に話の続きを聞いてもらえなくなってしまいます。
なのでここでは「姑に対する不満や愚痴」ではなく、
「姑にされて困っていること」だけを簡潔に話しましょう。
たとえば、
- あなたのお母さんはいつも私だけを無視する。
- あなたのお母さんは私を家族として認めていない。
- あなたのお母さんは私のことを奴隷のように扱う。
のように、問題のある行動だけを分かりやすく伝えるんです。
では逆に姑の不満や愚痴になってしまっているNG例を見てみましょう↓。
- あなたのお母さんと話しているとイライラする。(話の内容が分からない)
- あなたのお母さんは性格が悪すぎてもう我慢できない。(性格ではなく言動が問題)
- あなたのお母さんにいじめられてストレスが爆発しそう。(どんなふうにいじめられているのか分からない)
このような「何をされて困っているのか」が分からない内容だと、ただの愚痴や不満になってしまうのが分かりますよね。
今までのただの愚痴や不満とは違うということ
そして姑の言動で困っていることだけを冷静に指摘することで
「だからあなたと一緒に解決したい」という意思を伝えることができるのです。
「今まで不満や愚痴しか言わなかったけど、今回は違うのよ」と、正直に伝えることで話を聞いてもらいやすくなります。
そして「あなたのお母さんに○○されると…」と切り出して、次の「私はこんな気持ちになる」に繋げていきましょう。
②すると私はこんな気持ちになる
次に「つらい」「腹が立つ」「悲しい」などのように感情を簡潔に表現しましょう。
とはいえ、これまでのつらい気持ちをたったひと言では表せれない!という気持ちもよ~く分かります。
けれど旦那を味方につけるためには、怒りをぶちまけるのではなく、感情を簡潔に表現するほうが旦那も理解しやすいのです。
さきほどの
「あなたのお母さんに○○されると…」
の後に続けて
「私は○○と感じる」
というような文章を考えてみてください。
ここで注意するポイントは「私は○○と感じる」の○○に感情以外の表現を入れないということです。
たとえば、
「私はバカにされていると感じる」
のような表現は『考え』であって、そもそも『感情』ではないですよね。
このような表現は、あなたの気持ちを旦那に理解してもらうのに効果的ではありません。
なので、
「腹が立ってみじめに感じる」
などのように、感情をストレートに表現することを心がけてみてくださいね。
③それは私たちの夫婦関係にこんな影響をおよぼす
「あなたのお母さんに○○されると…私はこんな気持ちになる」
というのを伝えたら、つぎにそのことで夫婦関係が危うくなっていることを理解してもらいましょう。
旦那は妻と自分の母親がうまくいっていないことは知っていても、それが原因で夫婦の間に大きな亀裂が入っていることに気がついていません。
たとえそのことに気づいていたとしても、見てみぬふりをしたり、軽く考えていていたりするんですよね。
自分の母親の言動がどれだけ妻を苦しめているのか理解できていないため、夫婦の関係がどれだけ危ない状況になっているかまったく気づかないわけです。
だからこそ、旦那に問題の深刻さを伝え、危機感を持ってもらうためにも
「この問題を一緒に解決しないと私たちにこんな影響があるんだよ」
ということを伝えましょう。
ここでのポイントは、問題だけを伝えるのではなく
メリットとデメリットを伝える
というもの。
たとえば、
- あなたのことは大好きだけど、お義母さんに対するあなたの態度を見ていると、なんだか尊敬できない気持ちになってしまう。
- 私たち夫婦はうまくいっているのに、お義母さんのことで夫婦の関係がおかしくなってきている気がする。
- 実は、お義母さんから離れるためにはあなたと別れるしかないと思ったことが何度もある。でもできれば別れたくないから、何かいい方法を一緒に考えてほしい。
このように、問題点だけではなく良い点も一緒に伝えることで耳に痛いことばも受け入れてもらいやすくなるんです。
もしあなたが旦那への愛情が薄れてしまっていたとしても、嘘も方便として上手な言い回しを考えてみてくださいね。
④だからあなたにこうしてほしい
あなたは
「夫がこんなふうに行動してくれたら、何もかもうまくいくのに」
と何度も思ったことがあるのではないでしょうか。
旦那があなたの味方につくかどうかは、ここが一番重要といっても過言ではありません。
なにしろ旦那に親離れしてもらい、その意思があるかどうかを見極めなければならないのです。
そこで、ここでの話し方のポイントとしては、
- 旦那にしてほしい事を具体的に伝える
- 絶対に無理だと思わせるような要求はしない
- 旦那にできそうな簡単なことを1つだけに絞る
- 上から目線な言葉にならないようにする
というもの。
旦那にしてほしいことや言いたいことがたくさんあるとは思いますが、最初からあれもこれもと要求してしまうと旦那も混乱してしまい、絶対に無理!とひとつも行動を起こしてくれない可能性があります。
なので、はじめは旦那にもできそうな簡単なことをひとつだけお願いするようにしてみましょう。
ここで良い例をいくつか挙げてみますね。
- 子どもの育て方は私たち夫婦だけで決めたいってお母さんに伝えてほしいんだけど。
- お義母さんに嫌味を言われたら傷つくのは当たり前なのに、そんなの気にするななんて言わないでほしい。
- 嫌味に聞こえるような言い方はしないでほしいって、あなたからお義母さんに言ってもらえないかな?
このように、具体的・簡単・ひとつだけを伝えることで「それなら俺にもできるかも」と思わせることが大切です。
逆に次のような言葉は、旦那のやる気をなくす原因になってしまうので注意が必要です。
- もう大人なんだから親離れしてよ。
- もっとしっかりしてほしいんだけど。
- もうお義母さんに会うのはやめてほしい。
旦那に伝える話し方を考えたら、
・バカにしたような表現になってないか?
・トゲのある言い方になっていないか?
というように旦那の立場にたってどう思うかも一緒に考えてみましょう。
さいごに
旦那にしてほしいこと=それは夫婦関係をよくするために必要なことなのだということを、すぐには理解してもらえないかもしれません。
自分の母親よりも、妻であるあなたの味方につくというのは、親離れ出来ていない旦那にとっては清水の舞台から飛び降りるのと同じくらい大変なことなのです。
なので、絶対に上から目線で話さないように注意しましょう。
旦那に対してだけではなく、自分も悪かったがところあればそれを素直に認めることで、
「あなたと一緒にこの問題を解決していきたい」
という気持ちが伝わります。
そしてもちろん夫の言葉や気持ちにも耳を貸すようにしましょう。
- あなたの母親はこんなことをする。
- すると私はこんな気持ちになる。
- それは私たちの夫婦関係にこんな影響をおよぼす。
- だからあなたにこうしてほしい。
この話し方を使って、どういうふうに話せば効果的に旦那を味方につけられるか、あなたなりにじっくりと考えてみてくださいね。
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