姑との対決前に知っておきたい【嫁の権利と義務】とは?

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突然ですが、あなたは結婚生活の中での『嫁の権利』を知っていますか?

私たちは姑との関係で何らかの問題が起きたとき、嫁としての当たり前の権利を知らないために、姑の理不尽な言動に対して我慢してしまったり、怖いと感じたりしてしまいます。

たとえば、

  • 嫁には姑に言い返す権利はないのか?
  • 夫に親より私を優先してもらう権利はあるのか?
  • 義母に「嫁には口答えする権利はない」と言われたけど嫁の権利って何!?

など、「嫁の権利」とはなにかを知らずに悩んでしまう人が多いのではないでしょうか。

そこで今回は、

  • 嫁の個人としての権利
  • 夫との関係における妻の権利
  • 義父母との関係における権利
  • 権利にともなう義務とは?

について解説していきます。

学校では教えてくれない「結婚生活での最低限の権利」を知ることで、これからは自分の言動に自信を持って、姑や夫との関係を築くことができますよ。

目次

嫁にだって権利がある!

私が『嫁の権利』を知ったのは、心理カウンセラーとして嫁姑問題を20年以上の実績があるスーザン・フォワードの『毒になる姑』の本を読んだのがきっかけでした。

彼女が説く3つの【権利宣言】はただの自己主張ではなく、結婚生活の中であなたが求めていい最低限の権利です。

ここからは心理カウンセラーのスーザン・フォワードの教える嫁の権利を引用しながら、あなたの嫁の立場としての権利について解説していきます。

①個人としての権利

あなたには

自分の心身の健康を守る権利がある。

・敬意を払ってもらう権利がある。

・自分の考えや気持ちをハッキリ言う権利がある。

・怒る権利がある。

・干渉されずに自分の子を育てる権利がある。

・間違える権利がある。

・考えを変える権利がある。

・義父母とは関係なく自分の親や配偶者、子どもと自由に過ごす権利がある。

私がこの権利を初めて知ったとき、「え?私にそんな権利があるの?」と驚いたことを覚えています。

というのも、長年結婚生活を続けていると、当たり前のことが当たり前と思えなくなったり、自分自身の権利を主張することはいけないことのような気がしたりしますよね。

特に日本の社会では『年長者に口答えしてはいけない』というような、暗黙のルールがいまだに根強く残っているため、私たちはどうしても姑の言動に対して我慢してしまいがちです。

ですが、この権利は決して自分勝手なものではなく、あらゆる人間関係にも当てはまる基本であり、常識でもあるのです。

その人としての当たり前の権利を、当たり前のこととしてしっかり覚えておきましょう。

②夫との関係における権利

あなたには、

・配偶者とともに家庭の方針を決め、それを尊重してもらう権利がある。

・義父母の問題で配偶者に助けを求める権利がある。

・義父母にいじめられたら配偶者に抗議する権利がある。

・配偶者に親よりあなたを優先してもらう権利がある。

夫があなたの気持ちを心から理解して、いつもあなたの味方でいてくれたなら、嫁姑問題はそんなに深刻な問題にはならないはずなのですが、なかなか妻の気持ちを理解して味方になってくれる夫というのは数少ないですよね。

結婚前は頼もしく見えて、何か問題が起きても私たちならどんな困難も乗り越えられる…と思っていた希望も、今じゃ影も形もなくなってしまった…。

逆に「夫に嫌われたくない」「巻き込みたくない」と思っている人もいるかもしれません。

ですが、この先も結婚生活を続けるつもりなら、嫁姑問題に夫を巻き込むことは当然なことですし、夫婦ふたりで乗り越えていく覚悟が必要なのです。

③義父母との関係における権利

あなたには、

・義父母の意見に同意しない権利がある。

・義父母を愛さない権利がある。

・義父母に傷つけられたらそのことを相手に伝える権利がある。

・夫婦の問題に干渉しないでほしいと義父母に伝える権利がある。

・義父母にしてほしいことを頼む権利がある。

・義父母と過ごす時間を制限する権利がある。

・祝日や行事の祝い方を決める際に意見を取り入れてもらう権利がある。

多くの日本人は、我慢することを美徳とする傾向があるため、自分の権利を主張することはわがままで自己中心的なように感じるかもしれません。

ですが、その権利を無視して姑の言いなりになったり、味方をしてくれない夫に我慢ばかりしているうちに、嫁としての役割がまるで奴隷であるかのように感じたり、毎日が囚人の生活のような気さえしてしまいますよね。

まずはあなた自身が「私には〇〇の権利がある」とそらで言えるくらい、この嫁の権利を何回も繰り返し声に出して読んで、脳内にインプットしてください。

その後に行動を起こす起こさないは別として、これを完全に覚えることで、今までストレスで押しつぶされそうだった気持ちがだいぶ楽になるはずですし、何より嫁姑問題から解放されるための最初の大きな一歩になるのです。

権利を使うための準備

嫁の権利を理解したところで、

「実際にそう簡単には行動できないよ!」

とあなたは思っているかもしれませんね。

人は誰でも今までと違うことをしようとするとき、無意識にそれを「怖い」と感じてしまいます。

その理由としては、

  • 拒絶されたらどうしよう
  • もっと状況が悪くなったらどうしよう
  • 何も変わらなかったらどうしよう
  • 独りぼっちになってしまったらどうしよう

などのように、

変化というのは常に「恐怖」を感じるものだからです。

恐怖を具体化する

姑との問題点を紙に書き出す

頭の中で想像するとすごく怖いと思うことでも、意外と単純な方法で小さくすることができます。

その方法とは、怖いという気持ちを紙に書き出すことです。

たとえば、

  • 姑や夫を怒らせるのが怖い
  • 私より強い人ならできるかもしれないけど、私にはできないと思う
  • 何もかも失ってしまいそうで怖い
  • 周りから『あの嫁は性格が悪い』と思われそうで怖い

のように、あなたが今までと違う行動を起こすと考えたときに、怖いと思う理由や気持ちを箇条書きにして紙に書き出してみましょう。

自分の中の恐怖を紙に書き出して具体化することで、一人の大人である自分が一体何に怯えているのか、本当にそれは怖いと感じて当たり前のことなのかを冷静に見つめることができます。

このように、恐怖を紙に書き出していくと「何で今までこんなことが怖いと思っていたんだろう」と思えたり、心身ともに大人である自分自身を思い出し、「周囲に理解されなくても私は生きていける!」とポジティブな思考に変えることもできるのです。

ポジティブな言葉を繰り返す

ポジティブ

言霊(ことだま)という言葉があるように、いつもマイナスなことばかり言っているとなかなか不幸から抜け出せなかったり、逆に力強く生きている人はいつも前向きな発言が多い傾向にあります。

これは恐怖心に支配されているときも同様で、「怖い」と感じたときにそれを打ち消す言葉を繰り返し言うことで、その恐怖心を和らげ、少しずつ前向きな気持ちに切り替えていくことができます。

そこで、あなたが姑や夫との関係を変えていくことに対して「怖い」と感じたとき、ぜひ次の言葉を覚えて繰り返し言うようにしてみてください。

・新しいことに挑戦するのは、だれでも怖いものなのだ。

・精神が成長している途中は、だれでも不安になる。

・自分を守るための行動をしているうちに恐怖は減っていく。

・怖がりながらも行動するほうが、何もしないで怖がっているよりずっといい。

・恐怖があっても一歩を踏み出す。恐怖がなくなるのを待っていたら、らちが明かない。

怒りを吐き出す

怒り

あなたはずっと姑や夫に『嫁の権利』を無視され続けて、たくさんの怒りを抱えていることでしょう。

姑の理不尽な言動に対する怒りは、人として当たり前の感情です。

もしかしたら「一度でいいからギャフンと言わせてやりたい!」と復讐や仕返しを考えていたっておかしくありません。

あなたがこれからの結婚生活を終わりにしたいのなら、夫や姑に復讐や仕返しをしてサヨナラするのもありでしょう。

ですが、この先も結婚生活を続けていくつもりなら、仕返しするためのエネルギーは別の方向に使うためにとっておきましょう。

先ほどの『嫁の権利』をうまく生かすためには、姑や夫と冷静になって話をする必要がありますが、その時あなたの怒りが爆発してしまうと自分の言い分をうまく伝えることができません。

そのためにも、今あなたが抱えている怒りを声に出して吐き出しておくことが大切です。

一人になれる時間があれば、家の中でも、車の中でも、カラオケ店でもいいので、目の前に姑がいることを想像しながら思いっきりあなたの怒りを声に出して吐き出すと、あなたの中に溜まっていたストレスが驚くほど解消されていくはずです。

たった1回だけですぐに怒りが消えてしまうわけではありませんが、これを定期的に繰り返すことで、怒りを上手にコントロールできるようになっていきます。

ほかにも、姑にもらった不必要な食器などがあれば思いっきり壊してみたり、枕やクッションなどを叩きながら文句を言うと効果は倍増して、スッキリとした気分が味わえますよ!

私たちは「怒り」という感情を悪いもののように感じてしまいがちですが、時として怒りは私たちに今何をするべきかを気付かせてくれることがあります。

だからこそ、怒りは自分自身の中で「何かを変えるべき」という信号だと思って、素直に受け止め、上手につきあっていきましょう。

怒りを自分自身に向けない

自責の念

あなたがこれまでの怒りを吐き出し、スッキリとした気持ちになった時、

「私はなんでこんなに我慢してたんだろう。今までの自分が情けない!」

と自分を責めてしまうかもしれません。

むしろ、そういった感情は正常な人であるという証です。

これまでの人生の中で、友人関係や仕事関係ではうまくやってきたはずの人間関係が、姑や夫には通用せず、ずっと我慢してきた自分自身が許せなくなってしまうんですよね。

姑や夫の前では自分がまるで別人だったかのように感じてしまう…。

ですが、過去の自分を責めてはいけません。

これまでのあなたは、冷静に判断できる状況ではなかったし、周りに味方もいなくてどうやって対処していいか何も知らなかったわけです。

だからこそ、いままでひとりで我慢して頑張ってきた自分自身を逆に褒めてあげましょう。

「私は今まで頑張った。でもこれからは違う方向に頑張ることに決めたからね!」と。

ここまで嫁の権利やそれに付随する恐怖や怒りについて解説してきました。

もしあなたがまだ「嫁の権利」を使うことを躊躇しているのなら、あなたがこれまで姑にされてきた身勝手な言動を、大切な友達がされていたとしたら?と想像してみてください。

私たちは自分の大切な人が傷つけられていると、「あなたには怒っていい権利があるのよ!」と強く言えるのに、なぜか自分自身のこととなると途端に権利を主張できなくなるんですよね。

ですが、自分の気持ちを一番理解しているのは何より自分自身ですし、これからの自分の人生を変えて守っていけるのも自分自身だということを忘れないでくださいね。

権利だけじゃなく義務も知っておこう!

ここまで『嫁としての権利』を見てきましたが、私たちには権利にともなう『義務』があることも知っておかなければなりません。

なぜなら、あなたが権利ばかりを主張して姑や夫の言動を非難していると、「自己主張ばかりする悪者」に見えてしまう可能性もあるからです。

なのでぜひ権利にともなう義務も一緒に覚えておきましょう。

あなたには、

・相手を攻撃することなく自分の気持ちを伝える義務がある。

・問題の一因が自分にもあると気づいたなら、それを認める義務がある。

・過去の恨みを延々と述べ立てるのではなく、今自分が望むことを明確にする義務がある。

・どんなに腹が立っていても、配偶者には敬意をもって接する義務がある。

・どんなに腹が立っていても、義父母には敬意をもって接する義務がある。

この義務を見たあなたは、「ひどいことをしているのは相手のほうなのに、何で私にこんな義務があるの?」と思うかもしれませんね。

長い間、怒りや悲しみでストレスにさらされていくうちに、姑への恨みが溜まりにたまって敬意なんて持ちたくても持てないのは当然のことです。

ですが、いつか姑や夫と直接話をするとき、この義務を覚えているかいないかによって、相手があなたの話を聞くか聞かないかに関わってくるのです。

実際に姑に敬意を持ってなくてもいいんです。

敬意をもって接するフリをすることで、あなたの話に耳を傾けてくれる可能性が高くなります。

最初は難しく感じるかもしれませんが、いずれやってくる姑との対決の日のために、何度も繰り返し読んでしっかりと記憶に残しておきましょう!

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