姑とのことを相談しても「母さんはああいう人だから気にするな」などとまったく妻の味方をしてくれない旦那。
私が旦那と出会ったばかりの頃は、あの人の胸のポケットに入っているボールペンになりたいと思うほど大好きだったのに、結婚して時がたつにつれ、そんな愛情もどこか遠くにいってしまった…。
もしかしてこれを読んでいるあなたも今、同じような境遇にいるのではないでしょうか?
嫁姑問題が起きたとき、一番味方になってほしい旦那が味方になってくれないと本当に悲しいしつらいですよね。
まだお互い独身で付き合っている状況ならさっさと別れることもできますが、一度結婚してしまった以上そうもいきません。
そこでここでは、
- 旦那が味方になってくれない理由
- 旦那が味方になってくれないときはどうすればいい?
- 姑の味方ばかりをする旦那と離婚することはできるの?
について解説します。
旦那が味方になってくれない理由
嫁姑問題が起きたとき、妻の味方をしない旦那には大きく分けて3つのタイプがあります。
- 姑をかばう⇒「母さんに悪気はない」などどんなに親が悪かったとしても親をかばう
- 無関心⇒「今疲れてるから」「その話はしたくない」などと問題を避けようとする
- 妻を責める⇒「そんなことを気にするお前が悪い」など妻のほうを責める
それぞれタイプは違いますが、どの旦那も妻の味方をしないということに変わりありません。
夫は一体なぜ、一番愛しているはずの妻の味方になってくれないのでしょうか?
姑とのトラブルが起きたとき、旦那がどういう態度をとるのかは、彼がどういう育てられ方をしたかが強く影響しています。
そこには「マザコンだから」という一言では片づけられない、様々な心理的な理由が隠されていたのです。
旦那が味方になってくれない理由①マザコン
旦那が味方になってくれない理由として一番多いのが、体は成長しているのに精神的には子どものままという、いわゆるマザコンと呼ばれるタイプです。
肉体的年令、社会的年令は見えても精神的な年令は見えないため、結婚した後に「こんな人だと思わなかった」と絶望する妻ってほんとに多いんですよね。
しかし、マザコン旦那だけを一方的に責めてはいけません。
なぜならマザコン旦那は、幼いころから母親からの過保護や過干渉などによって自立する機会を奪われた被害者でもあるからです。
健全な親は子どもが自立できるように導いていくものですが、マザコン旦那の母親はいつまでも「私がいないと何もできない子ども」だと決めつけて、何でも自分がやってあげようとします。
つまり、マザコン旦那は母親から「信頼」という健全な愛情を注がれなかったわけです。
私たち女性はマザコン男性=母親から過剰な愛情を受けすぎた結果のように思いがちですが、実は逆なんですよね。
母親から信頼されず自立できなかった男性は、無意識に愛情不足を感じてマザコンになってしまうわけです。
旦那が味方になってくれない理由②恐怖心
あなたの姑が支配的な姑だった場合、旦那は母親への恐怖心から味方になってくれないことが考えられます。
小さい頃から母親に支配され続けてきた旦那は、母親の言うことは絶対に服従しなければならないと思い込んでいるため、その暗黙のルールを破ることに強く抵抗を感じてしまうからです。
そのため、妻の味方をすれば何かとんでもないことが起こるのではないかという漠然とした恐怖心から、妻よりも母親を優先してしまうのです。
つまり、母親を怒らせるよりも、妻を怒らせたほうが精神的に楽だと感じてしまうんですね。
旦那が味方になってくれない理由③罪悪感
罪悪感を持ちたくないという理由から妻の味方ができない夫もいます。
私たちは小さいころから年上の人、つまり年配の人には敬意をもって接しなければいけないということを教えられてきましたよね。
誰だって自分の親は大切にしたい、親孝行して育ててくれた恩返しをしたいと思うものですが、妻の味方をしない旦那はその思いが強すぎて無条件に「親を大切にする」ことだけが目的になってしまっているのです。
しかも、心のどこかでは「うちの母親は周りの母親とは違う」と感じていたとしても、親は大切にするべきだという強い思い込みや親を裏切ったときの罪悪感に耐えられないため、妻の味方をするという行動ができません。
そのため、妻から「頼りない夫」という烙印を押されてしまうわけです。
旦那が味方になってくれない理由④自己中
一番最悪なのが、そもそも面倒なトラブルに巻き込まれたくない…というような自己中心的な考え方をする旦那です。
自己中な旦那は自分が一番大切なので、嫁姑のトラブルに関わろうとしません。
つまり、嫁姑のどちらの味方もしないことで自分自身が混乱の渦に巻き込まれるのを避けているのです。
問題の原因が自分にあることを指摘されると、怒りだしたり、黙り込んだりと子どものような一面もあります。
そもそも自分勝手な人なので、自分以外の事にはまるで興味がありません。
このような旦那を味方をつけるには、戦略的な方法で慎重に対処していきましょう。
旦那が味方になってくれないときはどうすればいい?
嫁姑問題で旦那が味方になってくれないとき、あなたには3つの選択肢があります。
- 今の状況を受け入れて何もしないで我慢する
- 今の状況を変えるためにダメもとで旦那に働きかける
- さっさと諦めて夫婦関係を終わらせる
きっと今のあなたは、自分の味方をしてくれない旦那に対して怒りや諦め、絶望感を感じていることでしょう。
でもこの先も大嫌いな姑からの攻撃に耐え続けるのはなんとしても避けたい。
かといって、さっさと夫婦関係を解消できない。
だからこそ、あなたは今とても悩んでいるわけです。
それなら、まずはダメもとで旦那を味方につける努力をしてみませんか?
何もしてくれない旦那に腹が立つ気持ちは痛いほどよく分かりますが、まずは姑との関係を解決するための道具として旦那を利用してやるんです!
旦那と別れることを考えるのはその後からでも遅くはないですよね?
別の記事で旦那を味方につけるための効果的な方法を解説していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
旦那が変わるのには時間が必要
夫婦ふたりで話をしたあと、
「今までつらい思いをさせてごめんね。これからは一緒にいい方法を考えるよ」
と言ってくれたら、どれだけ救われることでしょう。
もちろん、期待外れの言葉が返ってくる可能性もあります。
たとえば、
- 「君の気持ちは分かったけど、でも実際どうすればいいのか分からないよ」
- 「母さんに問題があるのは事実だけど、刃向かうのはどうしても無理なんだ」
などのような否定的な返事です。
つまり、今の状況に問題があることは認めるけど、不安な気持ちから行動できないというわけです。
こんな返事が返ってくると「やっぱりダメか…」と落ち込んでしまいますよね。
でも、ここで諦めるのはちょっと待ってください。
そもそも旦那が子どもの頃から抱えてきた母親に対する精神的なトラウマを、たった1回夫婦で話しただけで克服することなんて無理なんです。
今あなたの夫に必要なのは、”妻の励まし”と”変化するための時間”。
魔法のように一瞬で変わる旦那は、まずいません。
変化というのは少しずつ進んでいくものであって、今は旦那にその変化が始まったかどうかが大切なのです。
離婚を駆け引きの道具にしない
なかなか旦那が理解してくれないとつい、
「○○してくれないなら離婚する!」
などのように《離婚》を駆け引きの道具として使ってしまいがちです。
離婚という言葉を使ったとたん、旦那は開き直る可能性もありますし、
何よりこの問題は旦那より自分が優位に立つことが目標ではありませんよね。
夫婦にトラブルが起きたとき、すぐに「もうあなたとは離婚よ!」などと言いたくなる気持ちは分かります。
ですが、離婚をちらつかせることで旦那が変わってくれるのではないか?というのは大きなリスクを背負った賭けのようなものです。
離婚はあくまで最終手段。
本当に離婚したいのなら別ですが、離婚という言葉は駆け引きとしては逆効果になる可能性もあるので注意しましょう。
抵抗する旦那
夫婦で話をするとき、旦那から一番聞きたくない返事が次のような言葉です。
- 「嫁姑問題なんてどこもあるんだから、気にせず上手につきあってよ」
- 「たいしたことじゃないのに大げさに考えすぎなんだよ」
- 「もうその話は聞きたくないよ。母さんに不満があるなら自分で何とかしてよ」
- 「母さんじゃなくて君の方に問題があるんじゃない?」
- 「とにかく余計な波風を立てないでくれ」
旦那にまったく変化の予兆が見られない場合、本当にがっかりするし、諦めてしまいそうになりますよね。
ですが、諦めてしまうのはもう少しだけ待ってください。
なぜなら、母親との関係に大きなトラウマを持っている旦那ほど、母親の機嫌が悪くなるような行為に強く抵抗します。
先ほども言いましたが、旦那が変化するにはあなたの励ましや時間が必要なのです。
- 「お母さんに言いにくいのはよく分かるけど、お母さんがあなたに抱かせる罪悪感は2人でなんとかしようよ。」
- 「姑の問題でもっとずっと困っている人がいるのも知ってるけど、私にとってはこれは本当に大事なことなの。」
- 「私は、あなたが親から独立した大人で、私たちは信頼で結ばれた夫婦なんだということを確かめたいのよ。」
「母さんには逆らえない…。でも妻が言っていることも理解できるし、その気持ちにも応えたい。」
できるだけ旦那の気持ちに寄り添い、背中を押すような言葉をかけてあげましょう。
旦那に出す条件
自分の母親への恐怖心や罪悪感が強すぎる旦那の場合、
「君が言っていることは分かるけど、どうしても僕から母さんに伝えるのは無理なんだ。だから君に任せるよ」
などと、あなたひとりに問題を解決するように頼んでくるかもしれません。
こんなセリフを聞くと本当にガッカリしてしまいますが、
こうなったらもう腹をくくってあなたひとりで姑に立ち向かうしかありません。
旦那が味方になってくれない場合でも、戦略を練って毒姑と対決することは出来ます。
ただし、旦那には条件を出しておきましょう。
その条件というのは、
「協力してくれないならせめて、ひとりで姑に立ち向かう私の足を引っ張るようなことはしないでね」
ということ。
たとえば、
- 私の計画に口を出さない、最後まで邪魔をしないこと
- 「それは妻が考えたことだから僕は知らない」などと姑に言わないこと
- 私に隠れて姑の味方をしないこと
などのように、私の邪魔をしないでね!と釘を刺しておくんです。
これも姑との対決前の戦略のうちのひとつです。
その条件に旦那がうなずいたら、姑と対決するための準備を始めていきましょう。
旦那と別れることを視野に入れる
あなたがどんなに頑張っても、旦那が何も変わらない、逆に今まで以上にひどくなるような場合は別れることも視野にいれなければなりません。
旦那が何も変わらない以上、これから先もずっと夫婦として生活する意味がないからです。
むしろ、あなたにとっては苦しいだけの環境が続いてしまいます。
なので、もしあなたの旦那が下の例のような場合は、家を出るくらいの覚悟を決めることも必要です。
- あなたの話に聞く耳を持たない
- 「母親に何か言ったら許さない!」などのようにあなたを責める
- 「そんなこと言ったら母さんがかわいそうじゃないか」などのように、姑をかばう事ばかりしか言わない
このように、旦那とはもう交渉の余地はなく、自分の母親との関わり方を変える意思が明らかにないと思える場合、夫婦関係はすでに破綻している可能性が非常に高いです。
上の記事でも解説していますが、あなたには一人の人間として平穏に生きる権利があります。
いくら結婚した旦那だからといって、あなたひとりで今のつらくて苦しい状況を我慢する必要などまったくないのです。
「私が家を出ていけば負けを認めるようで嫌だ」という悔しいような思いもあることでしょう。
あなたが家を出ていくことで姑に「ほらやっぱり私の言うことが正しかった」と陰口を言われるかもしれません。
でも、言わせておけばいいんです。
だって今まであなたはずっとつらい思いを我慢して、自分にできることは精一杯やって、それでも結局何も変わらなかった旦那や姑のほうに問題があるんですから。
あなたが家を出ていくことは決して「負け」ではなく、幸せになるための「勝ち」への一歩だということを忘れないでくださいね。
姑の味方ばかりする旦那と離婚することはできるの?
姑の味方ばかりをする旦那と離婚したい!と思っても、実際にそれを理由に離婚することはできるのでしょうか?
結論から言えば、旦那が同意さえしてくれれば離婚はできます。
ただ、旦那がそんなにあっさりと離婚することに同意してくれるはずないですよね。
ではどうすればいいのか?
旦那が離婚に同意してくれない場合、一方的に離婚をするためには法律に沿った離婚理由が必要です。
簡単に言えば、客観的に
『夫婦関係は修復不可能で、結婚生活を続けるのは難しい』
ことが分かるための理由がいるんですね。
ここで注意したいのが、嫁姑問題は離婚する理由として認められていないということ。
姑というのは、夫婦の婚姻関係では第三者として見られるため、離婚理由として当てはまらないんですね。
なので、あくまでも夫婦の問題としての理由が必要です。
つまり、《姑の言動で悩む妻》に対する《旦那の対応が悪かった》ことで【婚姻関係の継続が難しい】と認めてもらう必要があります。
なのでその証拠として、姑からの悪口や嫌がらせ、それに対する旦那の対応などは、ふだんから日記につけておきましょう。
姑や夫からのLINEやメールも証拠になります。
さらにボイスレコーダーなどで音声を録音できればなおいいです。
ほかにも、姑のことを考えるだけで頭痛や胃痛、自律神経の問題、うつ病などの症状がある場合には病院で診断書をもらっておくなど、証拠集めは徹底してくださいね。
さいごに
姑とのことで旦那が味方になってくれないと、悲しみよりも絶望感のほうが大きいですよね。
さっさと離婚できれば精神的には楽ですが、生活面のことを考えるとそう簡単には行動を起こせないというのが悔しいという気持ちもあるかもしれません。
また、子どもがいる場合、子どもには父親がいたほうがいいから…などと考えることもあるでしょう。
もちろん子どもにとって父親がいることのメリットもありますが、母親であるあなたが笑顔になれない環境だと、子供にとっては逆効果な場合があることも知っておかなければなりません。
誤解してほしくないのですが、妻の味方をしない旦那とは絶対に離婚した方がいいと言っているわけではありません。
『いつでも離婚できる』と考えることで、もっと生きやすくなることもありますし、ダメもとで夫や姑に対して何らかの行動を起こすことだってできることもあります。
一度きりの人生、
「旦那が味方になってくれない!」と嘆くよりも、
「旦那を味方につけるためにはどうすればいいのか?」
というポジティブ思考に切り替えてみませんか?
「変わってくれたらラッキー」くらいの気持ちに余裕があるほうが、これから先の困難も乗り越えていく自信へと繋がっていきますよ!
コメント