「姑と関わるのが嫌でたまらない!」
「同居のストレスでどうにかなりそう!」
「ちゃんと話を聞いてくれないし、私の味方をしてくれない旦那なんかいらない!」
嫁姑問題に疲れきったときにふと頭をよぎる「離婚」という文字。
それだけいま、あなたの心は追い詰められているという証拠です。
今すぐ離婚というわけじゃないけど、いずれ離婚することになるかも…と少しでも思ったら、今のうちにできる準備をしておきましょう。
「これでいつでも縁を切れる!」と思えれば、今より気持ちがだいぶ楽になるし、いざという時に慌てずに済みますからね。
というわけで今回は、「離婚が頭をよぎったら今から準備しておきたい5つのこと」について解説していきます。
離婚が頭をよぎったら…今から準備しておきたい5つのこと
①証拠を集めておく
夫婦で話し合っても離婚できない場合は、離婚調停や離婚裁判になる可能性があります。
しかし、嫁姑問題は「離婚する理由」に該当しません。
婚姻関係はあくまでも夫婦の問題だからです。
嫁姑問題で離婚するためには、嫁姑問題を夫に相談しても協力してくれない=夫側の問題という理由が必要になるため、今から証拠を集めていくようにしましょう。
自分でも簡単に用意できる証拠が「日記」です。
たとえば、
令和○年□月△日
朝7時頃、頭痛がひどくまだ寝ていた私を同居中の姑が急に起こしてきて、朝ごはんの準備をしていないことに対して「嫁のくせに食事の準備もせずに寝てるなんてどういうつもりだ!」と言われ、それから1時間以上も「頭痛くらいで家事もやらない最低な嫁!非常識な人間だ!」などの非難や罵倒を浴びせられ、しばらく涙が止まらなかった。
その日の夜○時頃、夫に姑に言われたことで相談したけど、「あまり気にするな」の一言だけで、まったく話を聞いてもらえず、悔しさやつらさが込みあげ、夜はほとんど眠れなかった。
のような感じで、
- いつ(日にちや時間)
- どこで(場所)
- 姑や夫と交わした会話や嫌がらせの内容
- つらい気持ち
- その時の体調
など、できるだけ細かく書いておきましょう。
「嫁姑問題を解決できるように夫に協力を求めた⇒でも協力してくれなかった」
というように、「私は努力したけど夫が非協力的だった」というのが分かるように書くのが効果的。
そして、日記をつけるのはアプリやパソコンなどのデジタル日記ではなく、日記帳などのノートに手書きで残すようにしましょう。
なぜなら手書きの日記のほうが「改ざんや後で書き足した可能性」を疑われずに済むからです。
ほかにも、姑や夫からのメールやLINEや、ボイスレコーダーなどで会話を録音しておけば動かぬ証拠となります。
また、ストレスからくる体調不良(頭痛や胃痛、自律神経の問題、うつ病など)があれば、病院で診断書をもらっておくようにしましょう。
②離婚後の就職に有利な資格をとる・仕事を検討しておく
離婚して一番困るのが経済的な問題ですよね。
就職に有利な経歴や資格を持っている人ならすぐに仕事が見つかる可能性もありますが、特に資格もなく今までずっと専業主婦だった場合、すぐに就職先を見つけるのは難しいかもしれません。
特に資格を持ってない人やキャリアアップを考えている人は、今のうちに就職に有利になりそうな勉強や資格をとっておくのがおすすめです。
たとえば、
- 登録販売者
- ファイナンシャルプランナー(FP)
- 調剤薬局事務
- 介護事務
- 医療事務
- 歯科助手
- 簿記
- マイクロオフィススペシャリスト(MOS)
- Webデザイナー
など、就職先によって重宝される資格は変わってきます。
今からでも取っておけば仕事の選択肢も増えるし、就職するときかなり有利になります。
3~6ヶ月という割と早い期間で取れる資格もありますよ。
離婚後どんな仕事につくか検討しておこう
今は未経験でも在宅で働ける求人サイトや、ママ向けの転職サービスなども充実しています。
- どんな仕事があるのかな?
- 自分にできそうな仕事はあるかな?
- 小さい子供がいても安心して働ける仕事はある?
- できれば在宅で働きたいけどリモートワークってどんな内容の仕事なのかな?
とりあえず登録だけしておいて、どんな仕事があるのかを確認しておきましょう。
③住む場所を考えておく
離婚後の生活で一番に考えるのが「どこに住むか?」ということですよね。
仕事を探すにしろ、まずは生活の基盤となる住居が決まっていなければ、新しい生活をスタートさせることはできません。
離婚後の住まいには、主に6つの選択肢があります。
- 今の住まい
- 実家
- 賃貸
- 社宅
- 公営住宅(子供がいる場合)
- 母子生活支援施設(子供がいる場合)
子供の有無で住む場所の選択肢も変わってきますが、ある程度早めにどこに住むかを検討しておくほうが安心です。
今の住まい
夫が出ていくなら、そのまま今の家に住むこともできますが、姑と同居している場合はそう簡単にいきませんよね。
特に子供がいる場合、できるだけ生活環境を変えたくないという気持ちから今の家に住み続けたいという人も多いと思いますが、実際はなかなか難しい選択肢かもしれません。
今の家に住み続けることができるかどうかは、結局、離婚するときに旦那と話し合う必要があるので、今の家に住めない場合の選択肢も考えておきましょう。
実家
実家との関係が良好なら、離婚後はとりあえず実家に帰るという人が多いでしょう。
ただし、実家が今の生活圏より遠くにある場合、仕事や子どもの学校などが大きく変わることになります。
また、実家の母親に干渉されてストレスを感じる人も少なくありません。
姑からの干渉がイヤで離婚したはずが、実家に帰って実母から干渉されては意味がないので、その辺もよく考えて決めていきましょう。
賃貸
離婚後にすぐ住める家として手っ取り早いのが賃貸です。
ただし、賃貸の場合は敷金や礼金など、最初にある程度まとまったお金が必要ですし、毎月の家賃もかかります。
離婚後に賃貸に住むことことになりそうなら、今から少しずつお金を貯めておきましょう(もちろん自分名義の通帳に)。
社宅
賃貸に住むお金もないし、実家にも頼れない…という人は、社宅つきの仕事を検討してみましょう。
社員用の寮や住み込みで働ける仕事も意外とあり、家賃が無料だったり格安で住むことも可能です。
もちろん子供と一緒に住める社宅もたくさんあるので、どんな仕事があるのかなど調べておくのもいいですね。
公営住宅
公営住宅(市営・県営・都営など)のメリットは、民間の賃貸に比べて家賃が格安で住めること。
ただし、家族で住むことが条件のため、離婚後に住むには子供がいる場合に限られます。
家賃は収入によって変動しますが、収入が少ないシングルマザーにとってはありがたい存在ですよね。
離婚前に公営住宅を確保して離婚できるのが一番いいのですが、今から応募するとなると夫婦の所得で審査されるため、離婚直後から利用することは難しいかもしれません。
母子生活支援施設
意外と知られていないのですが、母子生活支援施設というのがあります。
離婚により生活や子どもの養育が困難となった「18歳未満の子供がいる母子家庭」などが対象で、利用する場合はその地域の福祉事務所(都道府県、市区町村)へ申請します。
福祉事務所には相談窓口もあるので、気になる人は早めに相談して話を聞いてみてくださいね。
④家から持ち出すものを準備しておく
もうこんな生活耐えられない!と家を飛び出して、そのまま別居…というケースもよくあります。
冷静になったとき「しまった!○○を持ってくればよかった」と後悔しないためにも、離婚後の生活のために必要なものを準備しておきましょう。
- 財産を証明する書類(夫婦名義の口座の残高のコピーや、給料明細、確定申告などのコピーなど)
- 自分名義の預金通帳+印鑑+キャッシュカード
- 自分名義のクレジットカード
- 現金
- 健康保険証
- 生命保険などの保険証書類
- 母子手帳・子供名義の通帳や印鑑(子供がいる場合)
意外と見落としがちな「財産を証明する書類」は、離婚のときの財産分与で必要になることがあるため、念のためコピーして準備しておきましょう。
1枚は持っておきたいクレジットカード
新生活に必要な家具や家電、日用品などを現金でいっきに支払うのは大変ですよね。
自分名義のクレジットカードさえあれば分割で支払うことができるので、少なくても1枚は持っておきたいですね。
クレカを選ぶポイントは、
- 年会費が永年無料
- 現在収入がない専業主婦でも申し込める
- よく買い物をするところ (例:楽天市場でよく買い物をするなら楽天カード)
- 公共料金の支払いでもポイントが貯まる
というのを基準に選んでみてください。
まだ自分名義のカードを持っていない人は、今のうちにサクッと作っておきましょう!
⇒主婦が選ぶ人気No1は楽天カード
⑤セルフメンタルケア
よく「離婚は結婚と比べて何十倍もの気力と体力を使う」といわれますよね。
しかも嫁姑問題で離婚するためには「夫の非」を証明する必要があるため、単純に性格の不一致で離婚するのとはわけが違います。
子供の環境やメンタル面のケアも必要ですし、新生活のための住まいや仕事、財産分与などたくさんの問題をひとつずつクリアしていくためには、自分自身のメンタルを強く持つことが何より重要になってきます。
そのためには「今の生活を続けるくらいなら、何だってできる!」というくらい強い意志が必要です。
また、離婚後は「やっとあの生活から解放された」というスッキリとした気持ちのあと、数カ月経ってから空虚感に襲われる人もいます。
元旦那に少しでも情が残っている場合、本当に離婚して正解だったのか?もっと努力すれば他の方法があったんじゃないか?と考え、落ち込んでしまう場合があります。
離婚後にメンタルをやられないために、今から旦那や姑がいない生活を想像しながら、1人で生きていくためのシミュレーションをしておきましょう。
何度もシミュレーションしておくことで、離婚後に空虚感や喪失感にとらわれる可能性が低くなりますよ。
まとめ
平成29年度の司法統計では、嫁姑問題のような「家族親族と折り合いが悪い」という理由で離婚する人は全体の6%も存在しています。
それくらい嫁姑問題で離婚したいと考える人は意外と多いんですね。
ただ、さきほどもお伝えした通り、嫁姑問題だけでは離婚の理由として認められません。
そのため「嫁姑問題を解決するために協力しない夫」を理由に離婚するしかできないため、今回は今から準備できることを5つご紹介しました。
たとえ、今すぐ離婚!というわけではなくても、「これでいつでも離婚できる」という準備をしておくだけでも、今よりは確実に気持ちが楽になりますよ。
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